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意外と知られていない「カラット」の話

多くの人が勘違いしている「カラット」

結婚指輪に使われているダイヤモンド。指輪によってピンキリとあるものの、大きいものでも0.1カラット前後が良いところでしょう。結婚指輪を探している最中、幾度とも聞く「カラット」という言葉の意味をご存じでしょうか。
大半以上の方々は「ダイヤモンドの大きさ」を「カラット」と、捉えていることでしょう。間違いではないものの、厳密には違います。「大きさ」ではなく「重さ」を示したのが、カラットなのです。

カラットはサイズじゃなく重さ

質量が重くなればなるほど、ダイヤも大きくなります。0.1カラットのダイヤの大きさはが3.0mmに対し、0.5カラットのダイヤは5.2mmのサイズに。わずか数ミリ単位の差ではありますが、0.1カラットダイヤと0.5カラットダイヤを並べてみると一目瞭然です。
ただ繰り返すようですが、カラットは「大きさ」ではなく「重さ」の単位になります。1カラットにつき、重さは0.2g。0.1カラットになると0.02gの重さになるため、くしゃみをしたらどこか飛んでいきそうな軽さと言えるでしょう。

世界で最も大きいダイヤモンドは?

なお世界で最も大きいダイヤモンドは、530.20カラット。長さ10cmで高さ6.3cmと、だいたい野球ボールド同じぐらい。重さは621.2gとなっています。「大きい」と感じるのか「小さい」と感じるのかは人それぞれですが、ダイヤモンドに精通している人からみれば、異次元レベルの大きさ。あまりの大きさに鉱夫は偽物と決めつけ、担当した研磨士は緊張しすぎて気絶したほど。
気絶するほどの大きさが野球ボールぐらいと考えると、0.1カラットも中々の大きさであるのが分かるでしょう。

カラットが違うと値段も違う

カラットが違うと、当然ダイヤの値段にも影響が出てきます。0.3カラットのダイヤモンドとなると、お値段は8万円〜9万円前後。高いものでも10万円がいいところでしょう。ところが0.4カラットとなると、平均で10万円前後となります。15万円の価格がついている0.4カラットダイヤモンドも、珍しくはありません。
なおダイヤモンドの値段はカラットだけではなく、他の要素も複雑に絡み合って決められます。今回挙げた値段は、あくまでも参考程度としてとどめて頂ければ幸いです。